かつしかトリオ

2023年12月14日 billboard LIVE YOKOHAMA

 

 

2023年9月、地元の広報誌でたまたま、神保彰さんのライブのお知らせを見つけて行ったのがきっかけで、YouTubeを通じて彼の今の活動を知り、カシオペアの元メンバー3人で結成されたかつしかトリオのライブの開催も知っていたのに、発売日を失念してソールドアウト。

でも、これもまた神保さんのYouTubeビルボードでのライブを知り、地元だし、行ってみようと、またまた発売日からは遅れたものの、幸いにもチケットを取ることができた。

 

 

初めての会場だし、おしゃれそうだし、一人だし、大丈夫かなと思ったが、行って本当によかった。馬車道の駅からは直結で、しかも桜木町にも近いということを、行ってみて初めて知った…。

席は1階のステージに向かって右側の壁際の端っこの席だったので、一人でも全く気にならない。段差もあったので、ステージ全体がよく見えた。とういうか、ステージが近い!

 

 

ライブは、まさに音の海の中を漂っているような気持ち良さ。カシオペアは今も、大昔に買ったアルバムをウオークマンで聞いたりはしていたけれども、生で聞くのは初めて。音の波が押し寄せるような感覚はライブでだからこそ、味わえるものだろう。

そして、周りの観客の皆さんのノリに乗っかって、体を揺らしたり、手を上げたり、声を出したり、とても楽しかった。

歌、という言葉がなくても、あんなにも伝わってくるんだなあ。音楽って不思議だ。そして、リズムが私の体を自然に揺らす。音楽の専門家だったら、こういうリズムだからと説明できるのだろうけど、彼らは私の脳が気持ちよく感じる絶妙のリズムを奏でてくれるのだと思う。乗りやすいリズムとそうでないリズムがあって、きっとこれは人それぞれのもので、だからこの世の中には、いろいろな音楽が存在するのだろうな。

もちろん、技術的にものすごい方たちで、その上、積み重ねた経験もあって、多分、こういったジャンルでは最高峰のものであるのは間違いなく、だからこそ、最高のリラックス空間だった。気負いなく演奏者自身も楽しんでいるのがこちらにも伝わってきて、初めてでも変に緊張することもなく、幸福感を味わえたのだと思う。

 

飲み物や食べ物は、よく分からない私に会場の方が丁寧に説明してくれたのだが、時間が押していたこともあって慌てて注文してしまい、多すぎたのはちょっと失敗。次にこの会場に来るときはもっと慣れた人になって、おしゃれに注文しよう。でも、イタリアの洋ナシのジュース、美味しかった。(上の写真)

 

*****************

 

音に乗った言葉を聞き取るのが苦手な私は、高校生の頃、洋楽に出会って、いっそ言葉ないほうが気楽と、よく聞いていたのだが、その後、フュージョンとかインストゥルメンタルが出てきて、これこそ私にぴったりと、カシオペアやザ・スクェアを繰り返し聞いていた。でも、その頃はSNSもなく、周りにそのジャンルの音楽を聞く友達もいなかったので、部屋で、あるいはイヤホンをして一人で聞く以外の楽しみ方を知らなかった。

だから今、一人でライブに行けるようになって、幸せだ。このことだけは、コロナに感謝だ。