Lead_Upturn2023

2023年11月26日(日)日本青年館ホール

 

Leadさんを知ったきっかけはスペプラ手越。

彼らのパフォーマンスに目が釘付けになり、タワーレコード渋谷店で新曲のリリースイベントに参加。その後、2ぺプラ手越FESのゲストで来てくれたステージを見て、これはもっと見たいと、休憩時間にチケットを申し込んでこの日に至る。

 

さて、本題のライブ。申し込みが遅かったのが功を奏して、席が2階の通路前のだいぶ端だったおかげで、斜め上からステージ全体が見渡せ、ダンサーさんも含めたフォーメーションもすべて見ることができた。その全体がとてもきれいで、しばしば、ペンライトを胸に抱いて見入ってしまった。一番、印象に残っているのは旗を振る曲。ステージもサーカスをイメージしたような演出だったけれど、フェスティバルという感じで盛り上がる。

彼らのダンスは目心地が良い。リズムに乗って時に流麗に、時にパワフルに踊り、歌唱もダンスを邪魔せず、ダンスも歌唱を邪魔しないという、絶妙なバランス。この歌にはこのダンスという、そういう自然さが心地良さの理由かと思う。今回はダンサーとしてアクロバット新体操のグループが入っていて、新体操のアニメ『バクテン!!』を髣髴とさせる動きもあり、かっこよかった。

そして、歌が普通にうまい。3人とも声が良いし、20年以上もやってきているから、お互いに阿吽の呼吸なのかもしれないが、歌割もハモリも耳心地がよい。踊らずに歌だけの曲もあったが、3人それぞれの味が出ていて、これまた良かった。因みに、私の「普通」は誉め言葉。つまり、思い描いていたものが裏切られなかった、欲していたものを受け取れたという、感謝も含めた言葉である。

MCも3人3様の個性が出ていて楽しい。決して相手を落とすことなく、でも、突っ込むところは突っ込んで、Leadersさんたちとのやり取りも、とても居心地がよかった。今日は仲の良いご家族の団欒にお邪魔させてもらったような感覚だったが、楽しかったので、またお呼ばれされたいと思う。

 

タワレコでのイベント、そして今日のライブでお世話になったLeadersさま、ありがとうございました。

 

 

 

**************************

ずっと、ダンスしながら歌うグループに興味がなかった。

踊りながら歌うといえば、私の年代ではジャニーズだった。でも実は、彼らのダンスをかっこいいと思ったことがない。日本的というか、マイケル・ジャクソンなどを見てしまうと物足りなかった。みんなで合わせるというのも、韓国のボーイズグループのパフォーマンスなどを見ると、そろっているのは当たり前で、それ以上にグループで踊るからこそのパワーがあるけれども、かつてのJのグループにはそれか感じられなかった(今は変わってきてるかもしれない)。そして歌も、何人もで歌ってるのに音が単調。そんな先入観のまま、J以外で歌って踊るグループが出てきても興味が湧かなかったし、子育て期間中は外に目が向きにくかったこともある。

 

だから、スペプラ手越での彼らのパフォーマンスは、目から鱗が落ちたみたいだった。こんなグループがいたのか! なんで知らなかったんだと…

その後、彼らの20年の歩みをDVDで見たりして、10年目くらいから変わってきたのかなと思う。自分たちが見せたいものと、見る側が喜ぶもの。そのバランスを取るようになってきたのかなと。

そして何より、音楽で表現することが楽しくて仕方ないというのがあふれ出ている。それはきっと、歴史や経験や年齢が合わさって出てきているものなのだろう。また、パフォーマンスや会話から垣間見える3人の関係性もとても良さそうで、3人で一まとめではなく、グループでありながら個が際立っているのも素敵だ。

彼らが今、20代前半だったら、ここまで興味を持たなかったかもしれない。20年以上の実績に裏付けられた実力と余裕、そして関係性が、彼らの姿を揺るぎないものにして、私に安心感をくれる気がする。

まだまだ、Leadersにもなり切れない自分だが、彼らの柔らかな笑顔と美しいパフォーマンスを、これからも近くに置いておきたいと思う。