BIRTHDAY LIVE 2023

〈2023年11月11日〉

チケットは外れてしまったので、VRでオンタイムで鑑賞。その後、アーカイブも見ることができたので、備忘録として記録。

 

36歳にして初めての、誕生日当日のライブ。場所はBillBoard横浜。

Sinさん(キーボード)、notchさん(パーカッション)、伊平さん(ギター)の3人の演奏をバックに髪も衣装も派手に着飾ることなく、演出や照明も最小限に、歌に特化したライブで、バックの音が少ない分、ボーカルが楽器の音に埋もれることなく、いつもより際立って聞こえる。最後のあいさつで自分の紹介を「ボーカリスト」と言っていて、彼の中でも新たな挑戦であったのかもしれない。

ついこの前まで、シンフォニックのVRを見ていたので、目も耳も、あの華やかさに比べると少し寂しい感じもしたが、曲によっては厚い音では味わえない感動もあった。シンフォニックではコーラスの部分をオーケストラが埋めてくれていたのがとても贅沢だったが、今回は、ここに音が欲しいというところを自分の声で埋めていて、別の意味での贅沢だった。

 

セットリストはこちら(配信は②)↓

Happy Birthday

自分の誕生日に自分に向けて歌う手越君、かわいい。

SUPER SESSION

アコースティックな音のせいか、皆で乗っていこうぜ!ではなく、ソロ曲として聞かせるものになってる。アレンジや歌い方でこんなに変わるんだなあ。

JUST RIGHT

歌い方のアレンジやフェイクが自由すぎて気持ちがいい。

ごみ箱

ソロになってからも何度か聞いたけど、こんなに優しい歌い方だったかなあ。

Peaceful for you

前半のアコースティックギターだけの伴奏が美しすぎる。途中、伊平さんがコーラスのところを歌ってくれた。

サイダー

最初から最後までグランドピアノだけの伴奏。サイダーの泡の音が聞こえてきそうな穏やかな歌い方。きれいだ。

Come Back To Me

三つの楽器だけでも、こんなに多彩な音を奏でられるんだ...。編曲と演奏の技術の賜物だろうけど、おしゃれすぎる。

Ready Steady

One more timeすら歌ってしまう手越くん。ワイン片手に一緒に歌いたかった🍷

 

〈質問コーナ&スペシャルゲスト〉

2部のスペシャルゲストはベーシストの下野さん。

プレゼントに持ってきたワインを選んだ理由がすてきだった。エチケットの図柄から、下がった帆は必ず上がる。ライブで一緒に活動している方からの手越君のこれからへの期待を感じて、一ファンとしてもとても嬉しい。

 

御どれ踊れや己が苑

クラップで始まるの新鮮。曲が終わってSinさんが、疲れたよーという感じで両手をブラブラ振ってた。速弾き、お疲れさまです。

Lovin’You

アーカイブではなくなってた😢 今の彼だから歌える、包まれるような感じだった。

CLOSE CALL

前奏から後奏まで、エレキギターの音がめちゃくちゃ、おしゃれ。ギターと手越君の声だけなのに厚みがあるし、日本語の歌じゃないみたいに聞こえるのは歌い方かな? ノリかな? 今回のライブで一番のお気に入り。

OVER YOU(feat. マイキ)

本編最後の歌。これはやっぱり急き立てるようなドラムの音が欲しいかな。でも、これからも色々なシーンで歌われていって欲しい。バンドでも、オーケストラでも、ギターだけでも、ピアノだけでも、声だけでも。

HONEYYY

アンコール1曲目。この会場にぴったりすぎる。リズムに身を委ねてゆったりと酔える。

アダルトブルー

アンコール2曲目。この時点での最新シングル。この編曲だと懐かしい青春ソングそのもので、MVの若者たちが思い浮かんだ。

 

 

最初にも書いたように、彼の歌をたっぷりと味わえるライブだった。これが一番いいというわけではない。ダンスがあるのもいい。派手なバンドの演奏のバックもいい。オーケストラをしたがえて幸せそうに歌うのもいい。なにか一つ進むたびに、新しい面を見せてくれる。きっと彼自身も、同じものを更新するよりも、違う何かを見つけるのが楽しいのだろうと、語る言葉の端から感じる。一つのライブの中でも、一つの曲の中でさえも、いろいろな表現をしてくれる手越くんは、せっかちで飽きっぽい私をひきつけてやまない。そして、それを引きだしてくれたSinさんからの音楽のプレゼント、最高だった。(選曲、編曲、演出すべてSinさんプロデュース。)

 

手越くん、36歳のお誕生日おめでとうございます。これからの1年に咲く花は、どんな色かな、どんな大きさかな、どんな種類かな。きっと、私の知らない花を、思いもしなかった場所で見せてくれるんだろうな。楽しみです。

 

 

この下に書いてあることはちょっとネガティブなのだけど、自分の気持ちの整理のために書きました。

 

 

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2ペプラ手越 -TWO MAN ZEP TOUR-

 

TWO MAN ライブも楽しかった!

手越君のライブに行くと、いつも「楽しい~」しか言葉が見つからないので、今回のライブはこんなところが、こんなふうに楽しかったということを、少しでも書き留めておこうと思う。

 

8月12日にシンフォニックコンサートがあったばかりなのに、その月末には全く違うものを見せてもらえるという贅沢さ。私の中にはFES文化がないので、去年のスペプラ手越FESでは長丁場に驚いたり、バンドの音の大きさに驚いたり、どう楽しめばいいのか迷いもあったけれども、今回はゲスト+オープニング・アクトだけというシンプルな構成で、私自身もライブの楽しみ方が変わったこともあって、参加した4日間、どれもわくわくでいっぱいだった。

 

フェスのイメージは、それぞれが自分のパフォーマンスを見せつけて、観客は興味がなければ外に出たり、座って喋っていたりしてもいいのかもしれないけれども(そういえば、数年前にNEWSが出たドリフェスのときは、途中で外に食べに行ったりしてる人もいたね)、「スペプラ手越」という番組で少なくとも1回は共演している方々なので、歌だけでなく、その時のトークから人柄もうかがえて、また会えたねという気持ちに観客としてもなることができて、そこが普通のフェスとは違って相手の受け入れが容易なのかもしれない。しかも手越君のファンは(まあ、多分、いろいろあったせいで)、手越君の関わる人には最大限の敬意を払う人が多いから、どの出演者の方も、「手越君のファンは優しい」と言ってくださって、こちらは普通に聞いているだけなのに、その辺が普通のフェスとは違うのかもしれない。

そして対バン相手の方も、手越君とは初めましてではないので、自分たちの持ち時間でもMCで彼のことを話してくれたり、コラボ曲も番組とはまた違うものを見せてくれたり、ちょっと嬉しい演出もしてくれたりと、主催者側の手越君のファンとして、とても温かい場所だった。

また、手越君自身のパフォーマンスも、ソロのコンサートに比べたら時間が短いはずなのに、前の二つのパフォーマンスを受けて、いつもとは違う熱さがあって、これでもか、これでもかと詰め込まれたパフォーマンスに、息ができないほどの興奮だった。

 

私が参加した4日間の感想。

 

8月31日

LEAD and バウンダリー

at ZeppHANEDA

オープニング・アクトのバウンダリーさんは手越君がYouTubeで曲を募集したときに応募したエピソードが印象的だったグループ。その時の曲「コネクト」を披露してくれて、歌詞が手越君の今にもつながるような内容で、彼のことを表面だけでなく、ちゃんと見て作ってくれたんだなと嬉しかった。見た目はちょっと可愛めだけど、パフォーマンスは自然体なのにすごく熱かった。

 

LEADさんは、番組を見てそのダンスと歌に惚れ惚れして、タワーレコード渋谷でのイベントに足を運んだほどだったので、今回のゲストの中では一番、楽しみだった。手越君が一緒に歌った「See Your Heart」、どうしても4という数に心が勝手に動いてしまうけど、ちゃんと1対3で、3人の調和が取れてるからこそ、手越君が入ることで歌もダンスも絶妙なバランスになって、かっこよかった。手越君のほうで歌った「モガケ!」も、ハモったり、フェイクを入れたり、ラップが入ったりと、1人で歌うのとは違う良い響きだった。

古屋さんが手越君に抱きついたシーンがあって、胸がきゅっとしてしまったが、でも、前とは違う。対等の立場でステージに並んでいて、ただの仲良しでもなく、お互いに技を出し合って、普段、見られないものを作り出すというプロを感じた。全員があの日、35歳だったというのも感慨深い。

ステージで、「モガケ!」歌ってみた、出します!と言って、本当に出してくれた。


www.youtube.com

 

 

9月14日

androp and ざきのすけ。

at Zepp YOKOHAMA

オープニング・アクトのざきのすけ。さんの歌のうまさにのけぞった。番組で見てYouTubeを見て気になってはいたが、生はぜんぜん違った。特にリズム感が私にすごく合っていて、オープニングからノリノリで聞いてしまった。感動しすぎてご本人に伝えたくて、休憩中に物販のところにいらっしゃるというので、手越君の挨拶終了と共に走り、写真まで一緒に撮ってもらって、ずっと聞いていきたいなあと思う。

 

andropさんはバンドだけど、耳が壊れないタイプと言ったら言い方が変だけど、穏やかな曲で親しみやすい。ボーカルの内澤さんの性格も出てるのかな。手越君のこともすごく認めてくれて、「僕もHONEYYYです」なんておっしゃって、勝手に仲間みたいな気持ちになってしまった。

手越君のパートで内澤さんとギターの佐藤さんと一緒に歌った「この手とその手」、2人の声とギターの音の重なりが歌詞にぴったりで感動してしまった。

 

 

9月26日

KEYTALK  and Crispy Camera Club

at Zepp DiverCity

Crispy Camera Clubさん、勉強不足で行ってしまったが、女性と男性の混合バントというのも、また良い。考えてみたら、私が行った日のオープニングは女性バンド→男性ソロ→男女バンド→男性バンドと、たまたまだが全部、違うタイプで、いろいろ見られて楽しかった。

 

KEYTALKさんは、ボーカルの友将さんと手越君は普段からゴルフに行ったり、誕生日に家に来て一緒に歌ってくれたりと本人同士の仲も良いし、私も去年のスペプラ手越フェスでも、この夏の巨匠大陸特別企画、黒船来航でもお会いしたので、曲も声も耳になじんでいて、コラボすら当たり前のもののように受け入れてしまった。贅沢になってるなあ。二人で歌ったラヴァゲラは、手越君のヒラヒラと友将さんのヒラヒラがぜんぜん違っていて、歌う人でこんなにも見える景色が変わるのが興味深かった。

八木さん、かっこいいね!

 

 

9月27日

BLUE ENCOUNT and  ペルシカリア

at Zepp DiverCity

ペルシカリアさん、元気すぎてギターの鳴っていないときすら、何を言っているか分からなかったが(もしかして、おばばに聞こえにくい周波数だったのかもしれない)、緊張して張り切り過ぎてしまったような一生懸命さがかわいかった。途中、楽器の演奏だけの部分があったのだが、ギターがめちゃくちゃ良くて、インストゥルメンタルでもいけそうだった。

 

BLUE ENCOUNTの田邊さん、番組で見ていた時からトークが面白いだけでなく、いろいろ考えている方だなと思っていたけど、最後の曲の前に、「状況を変えることはできないけど、そばにはいられるから」というニュアンスのことをおっしゃってて、正直で気持ちのよい方だなと、人柄がますます好きになった。手越君と喋り過ぎて時間を気にしてくれるような繊細さもあるのに、歌うとすごくパワフルで、バンドってメンバー同士のぶつかり合いで面白いものができるんだなと思った。コラボ曲のウインクも、おどろおどろしさよりも明るく楽しいハロウィンだった。

田邊さんとのトークショー、ありだと思う。

 

 

手越君のパフォーマンス

HanedaとDiverCityはいつものバンドメンバーと、Yokohamaはダンサーさんとのステージで、歌いまくり、踊りまくり。オープニング・アクトとゲストのステージの合間には挨拶に出てきてくれるし、コラボはもちろんのこと、最後の写真撮影まで、たくさんの手越君を胆嚢できた。歌って、踊って、喋って、本当にステージの上こそが彼の居るべき場所だと思う。

それぞれの日の、それぞれの曲については記憶力の限界を超えているので書けないけれども、ラスト2日でのDoLLs、その曲を作った経緯を話してくれて、あの曲を初めてCDで聞いたとき、彼もいろいろ言いたいことがあるんだろうなとは思ったけれども、それを直接、言葉で伝えることができなくて、歌にすれば伝わるかもと、歌詞はほぼ自分で書いたけど、でも、物議を醸しそうだから自分の名前は入れなかったと話していて、あの頃の彼の苦しい状況を私は理解していなかったのだと、申し訳ない気持ちにすらなってしまった。今、あの場所で成し得なかったことを、一つずつ、自分の手で作り上げてきたことに胸が熱くなって、そのあとで歌った「OVER YOU」の「あなたの思うように生きていいんだよ、ずっと」の歌詞で泣きそうになってしまった。あの頃があるから、今があるから、彼の歌う「あなたの思うように生きていいんだよ」はあんなに力強いパワーを私の心に飛ばしてくるのだと思う。

 

 

最後に

というわけで、楽しいだけでなく、いろいろな音楽に触れることで、またまた世界が広がった4日間だった。バンドと一口に言ってもいろいろなタイプがあるし、伝えたいことも伝え方も違うし、かつて苦手意識を持っていたのが嘘のように、それぞれの音楽を楽しむことができた。ソロの歌と、バンドの歌と、グループの歌と、そこにも伝え方の違いがあって、場所も羽田、横浜、お台場と、それぞれの雰囲気を味わえて、手越君と共にいる限り、変わり映えのない退屈な日常なんてないなと思う。

気に入ったものだけを見続けるのもいいかもしれない。でも、とりあえず、見てみることは大切だと思う。それが自分に合わなかったとしても、それを楽しむ人たちを見て、いろいろな好きがあることを認識するのはとても大事だと思う。

それに苦手と思っていたものが案外、心地よかったり、全く知らなかったところに、すごいすてきなものが隠れていたり、自分一人ではそれを探していくのは大変だけど、手越君と一緒にいると自然にそんな経験をさせてもらっていて、自分の人生が豊かになっていると思う。

ほんとにお得な推し活です。

そして、スペプラ手越という素晴らしい音楽番組を作ってくれて、本当にありがとうございます。

シンフォニックコンサート Vol.2

2023年8月12日(東京オペラシティコンサートホール)

5月のシンフォニックコンサートからたったの3カ月でのVol.2。

今回もステージを見ていて思ったが、あんなにたくさんの人たちの予定を押さえ、練習をして本番という、素人からは想像もできないような壮大なスケールのコンサートは、本人の希望だけで叶うわけではなく、おそらく、たくさんの人たちの思いが一つになって実現するのだろう。しかも、Vol.2がこんなに早く実現したのは、その関わる人たちの思いの熱さがあってこそだと思うと、ぐっとくるものがある。

 

今回は1部が1階席前方、2部が3階席後方で、見え方も聞こえ方も違ったので、そのあたりを中心に感想を書こうと思う。というか、このポンコツ頭では、セトリの違う1部と2部のどの曲がどうだったかという細かいところは全く記憶できなかったので、それはこのあと映像がきてから、ゆっくり噛みしめようと思う。

 

聞こえ方・見え方

2部で最初の歌声を聞いた瞬間に、音の違いを感じた。

1階の前方だとオーケストラの音が直接的に響いてくるので、マイクに乗せた手越君の声が、よく言えば一気に自分に向かってくるようなパワーを感じられるが、悪く言えば歌が音に埋もれがちになる。

それはそれですばらしい。例えば、楽器の音がちゃんと鳴っているほうから聞こえてくる。床から音の振動が体に伝わってくる。ものすごいライブ感だ。

一方で、3階席はオーケストラの音は全部が一つになって聞こえてくる。そして手越君の歌が天井から降ってくるように聞こえてきた。音楽専用ホールの音響とはこういうことかと、改めて実感した。

ただ、拍手の音も天井に跳ね返って降りてくるので、拍手と喋りが重なると聞こえにくくて、いっぱい喋りたい手越君の言葉が2部ではよく分からなかった部分があったのは残念。

 

見え方に関しては、当たり前だが、1階前方は近くて表情もよく見えた。しかし、どうしても人の頭の間から覗く形になるので、全身も見えないし、前の人の頭が左右に動くたびにこちらも右・左と動いて、背の低い私にはちょっぴりストレス。

3階席は遠いので表情までは見えないが、音に合わせて動く様子がほぼ100%見られて、今回はそういう意味では聞こえ方・見え方の両方を体験できて、席運がよかったと思う。3階席からだと、オーケストラの方の演奏の様子もよく見えて、特に奥のほうのリズムセクションの方たちの動きがとても興味深かった。

結局、どの席でも、楽しみ方はあるということだと思う。

 

MC

1部のMCは彼も興奮していたのか、ちょっとぶっ飛んでて、何度も笑ってしまった。2回目とはいえ、やはりオーケーストラの圧に緊張していたのだが、そんなMCで緊張もほぐれて、よく見えないストレスも軽減したから、いつもの手越君にありがとう。

途中で、これが最後です、とか、帰りまーす、みたいなジョークもあって、おかげでラストの曲が終わったときに、これが最後なのかよく分からなくて、「公演は終了です」のアナウンスに、あれ、終わったの?と、肩透かしをくらったのは私だけだろうか…

その点、2部はだいぶ落ち着いていたけど、映像になるのは1部だということは、あれが残るのだろうか。ちょっと笑えてくる。

1部ではJust Rightでいきなり「歌って!」ときて、え、待って、歌詞、忘れてる~とハミングしかできず、OVER YOUも「歌って!」ときたけれども、こちらはおーおーだけなので何とか歌ったものの、彼も、振ってよかったんだっけ?と、その後のMCでも言っていて、なんか違うなと思ったのか、2部は「歌って」はなかった。

そして、最後も分かりやすかったので、ちゃんとスタンディングオベーションできたし、オーケーストラの最後の方がはけるまで渾身の拍手を送ることができてよかった。

 

曲の思い出

1部はComfort Zoneからで、最初からぶっこんできたなという感じ。オーケストラライブという、なんとなくの思い込みはすぐに覆される。これは1回目のときからそうであったが。そしてセトリが違うとは聞いていたものの、あそこまで違うとは、手越君て本当に面白い。

セトリそのものは、似た感じの曲は1部と2部でうまく分けて配置されていたように思う。例えば「この手とその手」と「Peaceful for you」、「シナモン」と「サイダー」のように。

それにしても、1部、2部でセトリを変えて、これだけ、かぶる曲が少ないとは、この3年間の怒涛のような活動あってこそのものだと思う。私にとっても、既にシナモンの発表時のことが、懐かしい思い出となっている。

 

最後に

前にもどこかで書いたけれども、手越君は一つひとつのエピソードを特別なものにしない。オーケストラをバックにしたライブなんて、自分の活動の中でもっと特別なものに位置付けてしまいそうなのに、この前までやっていたCHECK MATEのツアーも、もうすぐ始まる2ペプラも、彼の中で優劣はない。ソロになってからの彼の活動を追う中で、すべてに壁のない人だと感じるが、音楽の力でみんなを元気づける、それがすべての彼の活動が、これからどう進んでいくのか。私の予想を大きく上回るのか、あるいは、予想もできなかったような世界に進むのか。

これからもっと努力して、素晴らしいものを見せたいと言ってくれた手越君。この日以上の素晴らしいものなんて、既に私は予想することができない。この年齢になって、こんなにワクワクできるものがあることに感謝して、力のある限り、彼と一緒に歩んでいきたいと思う。

 

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CHECK MATEライブ

 2023年4月12・13日(Zepp Haneda)

 2023年5月29・30・31日(Zepp Yokohama)

 

CHECK MATEライブの全体的なゆる~い感想

 

4月12日のツイート 「すっごく心地よかった」

初日だから、どの曲を、どういうふうに見せてくれるのか、期待と不安の入り混じる気持ちで始まったCHECK MATEライブ。しかし、1曲目のMAZE WORLDで高々と手を挙げて壇上に現れた手越君、そのあと、下に降りてきてMVを彷彿とさせる迷路のような雰囲気の照明の中で歌い、踊る手越君に、不安なんてものは一気に吹き飛んだ。

 

この日の一番の印象は、手越君がすごく大きく見えたこと。Zepp Hanedaのステージは前と同じ大きさだし、ステージ上にいるのはバンドメンバー4人と手越君だけだから、よりステージが広く見えてもいいはずなのに、その存在感が圧倒的だった。

 

そして心地よかった理由は、きっと無理がなかったせいだと思う。今までだって無理はしていないのだが、レベルの底辺が上がって、一生懸命さみたいなものが全く感じられない。だから何かに引っ掛かることなく、100%の安心感でいられたのではないか。歌がうまいとか、ダンスがかっこいいとか、顔がきれいとか、そんなのは当然にあるもので、その上に彼らしさを表現している余裕を感じた。

だから、大きくも見えたのかもしれない。

 

5月29日のツイート 「私史上、最高なくらい楽しかった」

シンフォニックを経て、オーケストラをバックにしてさえ、彼らしさを失わない手越君に、私も私のままでいいのだと、何かの呪縛から解き放たれたような、生まれたままのスマイルでダイブしたような、そんな感覚。

4月のライブに比べると、初めての方ばかりではないせいか周りのノリも良く、私もそれに乗っかって、一緒に振りをしたり、拳を突き上げたり、大きな声で歌ったり、自分の感情にしたがって素直に音楽を楽しむことができたのは、私のライブ参加史上、本当に初めてだったのではないか。手越君が、自分の思うように楽しんでいいんだよと言葉で伝えてくれていて、それがやっとこの日、私の中で体感として現れたのかもしれない。

 

この追加公演は当初、行かないつもりだったのに、マイキさんの出演を聞いて慌てて申し込んだのだが、この日、楽しめた一つの理由は、オープニングでのマイキさんのドラムを含むパフォーマンスがテンションを高めてくれたからかもしれない。マイキさんの歌声は柔らかくて、音程を滑らかにずらすように歌うのがたまらない。

アンコールでは、私にとって大切な曲の一つ「OVER YOU」の、作ったご本人との掛け合いの歌唱を生で見ることができて、また一つ、唯一無二の思い出となった。

 

5月31日 オーラス

オーラスでは特別パフォーマンスが二つもあって、一つは後日、You Tubeにアップされた「アイドル」の歌ってみた動画の収録。

 

もう一つが、コーラス隊とのセッションによる「この手とその手」「Peaceful for you」の歌唱で、これは至福の一言。「この手とその手」は音源のコーラスもすてきだが、そこで歌ってくれるのは響き方がぜんぜん違う。

そして、コーラスの方たちがステージに居るまま始まった「Peaceful for you」の前奏。この曲は「We Are The World」のように、沢山の人たちと歌っている光景を思い浮かべていたので、一緒に歌ってくれるのだと思ったら、始まる前から感動してしまった。ブラックミュージックっぽさも感じているので、5月29日のMCで縦ノリでもやってみたいと言っていたけれども、すごく似合うと思う。

 

CHECK MATEライブに思うこと

手越君のライブは聴衆と一体になる多幸感あふれる場所だと思う。最近、いくつかの他のアーティストのライブに参加して、そのどれも、歌声がきれいだったり、演奏がすごい迫力だったり、素晴らしいものだったけれども、「幸せ」という観点から言えば、彼のライブが一番だと思う(あくまで私基準だが)。

 

最終日にはたくさん発表もあって、いつものことだが、終わるけど、始まる。というか、終わりなんてない。ずーっと続いていく。一つひとつのトピックを特別なものにしないで、今の瞬間を最高のものにしようという考え方が、ステージ上のパフォーマンスだけでなく、行動や言葉からも伝わるから、どの日のライブに入っても、どのイベントに参加しても、それがたとえオンラインであったとしても、楽しくて仕方なくて、彼についてきてよかったと感じてしまうのだろう。

 

照明も曲にあわせて手越君をすごく引き立てるし(照明に関しては今回、すべて1階席だったので、2階からも見てみたかったという贅沢な不満)、バンドの皆さんも1曲1曲だけでなく、ライブ全体を盛り上げるようなパフォーマンスだったし、手越君が全体を俯瞰しながら、スタッフさんとの信頼関係の中で出来上がったライブだと思う。

 

どうしてもこれまでの歩みを重ねてしまうから、他のアーティストと同じ目線では見られないけれども、ここまでずっと私たちと一緒に歩んできてくれたこと、ファンを楽しませることをいつも考えてくれること、そのために工夫したり努力してくれていることを、目で、耳で、体で実感できるライブだから、最高に幸せな気持ちになれるのだと思う。

 

 

てごにゃん、ルーク、ちぃたん☆と一緒に写真を撮ってもらえたのも、可愛いもの大好きな私には最高の思い出。

手越祐也 シンフォニックコンサート

2023年5月4日(東京オペラシティコンサートホール)

 

音の海にダイブしたような、体全体が幸せで満たされたコンサートだった。

9列目のステージに向かって左側の席だったので、斜めからではあるけれど表情までよく見えて、途中、あまりの眩しさに目を瞑って音だけ聞いたり、とても贅沢な時間だった。

 

<登場の瞬間>

オーケストラの方たちが全員、位置につき、舞台袖の扉が開いて、いよいよ手越君の登場かというとき、右側の席の方からは待機する彼が見えたらしく、ふわぁみたいな声が上がり、期待が膨らむ中、ついに現れた手越君。これは声が出る。シンプルな白い燕尾服姿はまさに王子様で、思わず開いた口にマスク越しに手を当てた。

 

<1曲目 モガケ!>

開演のブザーが鳴って、オーケストラの方たちが舞台に入って来るのを見ていたら、こんなに沢山の人が手越くん一人のために演奏してくれるんだと胸がいっぱいになって、そして始まったのがモガケ!

この曲が初めて披露された日からのことが頭に浮かんで、ここまで来たんだなあと、涙で王子様が滲んでしまった。

でも、感傷に浸るだけでは終わらなかった。

途中でオーケストラの方たちがクラップを先導してくれて、堅苦しさを取り払ってくれたおかげで、リラックスして聞くことができた。慣れていない観客が多いと予測しての、手越くんのアイデアだろうか。

 

勝手な想像で、オーケストラが入るからクラッシックのコンサートのような厳かな感じになるのかな思っていたが、そこはさすがの手越君。彼らしさ満載のシンフォニックコンサートだった。

実はモガケ!の最初の歌詞が少し聞こえづらくて、オーケストラに負けてる?と思ったのだが、全くそんなことはなかった。4人とか6人とかのバンドの音に比べれば当然、音の厚みがすごくて耳が慣れなかったのもあるのだが、バンドのときは手越くんの歌も含めて一つ一つの音が絡み合う感じだけど、オーケストラだと音の波の中に手越くんの歌があるみたいな感じだった。歌い方も、CHECK MATEのライブより滑らかに歌ってる感じがした。

みんなで音楽を楽しもうねと、このコンサートを位置付けてくれた最初の一曲だった。

 

<シナモン、Ready Steady>

続いては彼のファーストシングル、シナモン。そして、最新アルバムの最終曲であるReady Steadyと続く。

シナモンはやるだろうと思っていたが、Ready Steadyは意外だった。が、その後、意外過ぎる曲が続々、出てきて、最初の驚きはすぐに消えた。

 

<Peaceful for you、ONE LIFE、この手とその手、Snow White>

Peaceful for youはCHECK MATEを何度も聞くうちに好きになっていった曲だが、オーケストラの演奏で歌うと、まるで映画のエンディング曲のようだった。英語の歌詞のところもすごく感情をこめて歌っていて、ここは本当に日本なのかと思うほど自然だった。彼は動物にも着ぐるみにも壁のない人だから、言語に壁なんてあるわけないのだろう。

ONE LIFEとこの手とその手、この2曲はやるだろうなと思っていて、でも、歌い方が柔らくてきれいだった。

こんな感じの曲が続くのかと思ったら、次はSnow White。季節も違うし、なぜ選んだのかと思ったが、MCで彼自身が言っていたけど、確かにオーケストラの演奏に合う。シャンシャンもきれいだった。しかも、途中で一緒に歌おうって、オーケストラだろうがなんだろうが、観客も一緒に楽しもうという彼が好きだ。

 

<MAZE WORLD、LUV ME, LUV ME、Venus Symphony、HONEYYY>

そのあと、MAZE WORLDが来て、本当にびっくりした。あの曲はMVだけで聴いてた時からの変容ぶりがすごすぎる。かっこいい!ってのけぞりそうになっていたら、LUV ME, LUV ME、Venus Symphony、HONEYYYときて、ハイテンションになりすぎて、ちょっと記憶が飛んでいる。

オーケストラって、何でも、どんなふうにも演奏できるんだということも驚きで、オーケストラと言えばクラシックという思い込みを反省した。

 

<七色エール>

次が最後ですと言われて、みんなのえー!の中、七色エール。この曲も初期からある曲だから、オーケストラで歌える日が来たことが本当に嬉しかった。

終わって時計を見たら18時15分くらいだったので、短いと感じたのは本当だったのだが、途中、着替えで引っ込むこともなかったし、MCも彼にしては短かったのでオーケストラの方の演奏もずっと続いてたし、このぐらいが限界で、あと、2曲ぐらい歌って終わりかなと思ったら、アンコールが本編に匹敵するぐらいの充実だった。

 

<アンコール ウインク、サイダー、OVER YOU>

ウインクのアレンジも、これまた映画みたいなわくわく感満載だし、サイダーは壮大な愛の歌になるし、そしてついにきたOVER YOU。これは圧巻だった。

もともと大好きな曲だけど、厚い音に乗る彼の歌に感覚が麻痺して、すごい以外の言葉が出ない。人間、感動しすぎると言葉なんて消えるんだ。

 

<アンコール プロポーズ>

OVER YOUがやり切った感があったので、これで終わりかなと思ったら、なんともう1曲、プロポーズ。

あの服で、あの曲は、プロポーズされて結婚式まで挙げた気分。こんなおばさんをこんな気持ちにさせるなんて、なんて人だ!

 

<終演>

挨拶があって、1回、引っ込んで、もう1回、マエストロと一緒に出てきて、オーケストラの紹介などして引っ込んで、クラシックのコンサートだと、そのあと、何度か舞台に出てきてお辞儀だけしたりするけど、そうじゃなかった。オーケストラの演奏によるプロポーズをメインにしたメドレーが始まったのだ。これがまた素晴らしくて、このおかげで今日のコンサートの余韻を心のうちに収めて、心地よく帰途に着くことができた。BGMとして流したいので、音源が欲しい。

(挨拶の順番が違ってたかも。判明したら書き直します)

 

<オーケストラ、会場>

何の曲かは忘れたけれど、コンサートマスターの方が肩を揺らしながら情感たっぷりに弾いていらっしゃって、こちらまで一緒に熱い気持ちになったし、最後、団員の方がはけるときに皆さん、笑顔で、オーケストラの方たちも演奏を楽しんでいただけたのかなと嬉しい気持ちになっていたら、終演後のTwitterの団員の皆さんの感想が楽しかったという言葉で埋め尽くされていて、周囲も巻き込んで元気にしてしまう手越君のHONEYYYであることが、ちょっと誇らしい。

音楽専用ホールなので反響がきれいで、みんなの手拍子も響き渡って、きっとあれは演者にも伝わっているよね。アンコールの手拍子もあっという間にそろって、そういう一体感も楽しめた。

スピーカーは使っているけれど、楽器の音が鳴っている方向から聞こえてきて、そんな自然な感じもよかった。2階や3階だと音がまとまって聞こえてきて違う迫力がありそうなので、また、シンフォニックコンサートをやってください。

 

<最後に>

彼のビジュアルの美しさと、歌のパワーと、オーケストラの音の厚みで、これが私のエンタメのデフォルトになってしまったら、この先、相当なレベルのものでないと楽しめないかもしれないなどと思ったけれども、手越君は自ら、それを超えてくるのだろう。

間奏や後奏でオーケストラの音を聞く手越君はものすごく幸せそうで、大変なこともあったけど、今が最高で、きっとこの最高を更新していくのだろう。

 

最後の挨拶で、胸に片手を当てて各方向にお辞儀をする姿は本当に美しくて、そんな現実を体験することができた私はもしかして、すごい強運を持っているのかもしれない。

ポジティブ!