あしかがフラワーパーク & 足利学校

2024年4月26日(金)

 

ずっと前にテレビで大藤の移植のドキュメンタリーを見て以来、行きたいと思っていたあしかがフラワーパークが、いつも買っている化粧品会社の雑誌に特集されていて、そうだ、盛りは今じゃない?と3日ぐらい前に思い立ち、お天気と相談して、ついに決行。開園は1997年なので、15年以上の夢がやっと叶ったわけだ。(多分、開園の頃にドキュメンタリーを見て、でも当時はあしかがフラワーパーク駅はなくて、家から行くのはかなり大変だった)

 

JR両毛線あしかがフラワーパーク駅までは約3時間。それなりに時間がかかるので、どうせならと、同じ足利市内にある足利学校にも行ってみた。花はライトアップも見たかったので、足利学校へ先に。

家を10時に出て最寄駅から川崎へ。小山駅まで直通の上野東京ラインが40分後だったので、先に出る他所行きに乗って大宮へ。大宮駅で乗継の時間があったので軽く昼食。宇都宮線久喜駅に出て、東武線で足利市駅へ。徒歩15分ほどで足利学校に到着。

 

足利学校

名前は知っていたが、奈良時代からの歴史があるとは知らなかった。学校の周りは道もきれいに整備されていて、展示も見やすい。ここで学んだのは、いったい、どんな人たちなのだろう。そのあたりが具体的に見えると、もっと面白かったかもしれない。宿泊所を再現した建物もあって、ここで学びに来た人が一緒に、寝たり、書を読んだり、写本をしたりしたのかなと、想像を搔き立てられた。

 

足利学校を出て、今度は徒歩10分ほどのJR両毛線足利駅へ。一駅であしかがフラワーパーク駅

 

あしかがフラワーパーク

正門を入るとお土産屋さんの建物を通って入園するのだが、到着が3時半ぐらいで、ちょうど観光バスのお客さんが帰る時間らしく、レジが大行列。ちらちらとお土産の算段をしながら中へ。(帰りに私が買う時はそんなに混んでなかった、よかった)

 

まず最初に目に入ったのは「うす紅の藤」。水辺に沿った半円形の棚から、ピンクの藤の花が下がっていて、中国のファンタジー時代劇に出てきそうな幻想的な眺め。

そして「大藤」。まさに満開。これは2本の藤の木の棚が連なるように設置されていて、下に立って見回すと、どこまでも枝が広がり、視界のすべてが紫の花で覆い尽くされる。移植の苦労をされたであろう幹を見て、その太さに驚く。あんなにも枝を横へ横へと伸ばす藤の花の生命力に圧倒され、自分がここに立てたことが奇跡かのようにさえ思えた。

「白藤のトンネル」は、白藤の長い廊下を抜けていく。白藤の花房の下のほうはまだつぼみで、満開は来週あたりか。「八重藤」は葡萄みたい。「うす紅橋」はピンクの藤が橋を覆っている。橋を渡るのも楽しいし、対岸から眺めるのも美しい。下手な私でも写真を撮れば絵のようだ。

 

横へ広がるなら縦へもということなのか、「紫藤のスクリーン」も圧巻。高さがすごい。西ゲート近くの「大長藤」は花の房が長いので、触れそう。「むらさき藤棚」は、手前にある他の花とのコラボレーションがきれい。

 

ここから山側のほうへいくと、今度は「ツツジの海」。これ、本当に海。

 

歩いていると先ほどのメイン以外にもたくさんの藤が植わっているし(棚を作っていない藤は枝が下に垂れてこんもりとしていて、中に入ったりもできる)、ツツジはどこにもあるし、花壇には色とりどりの花が咲いているし、それ以外にも花をつけた木があったりして、一生分の花を見れたのではないかというぐらいの満足。どこにいても、ほんわかと花の香りが漂っていて、一瞬、芳香剤を思い出してしまった自分が哀れ。

 

途中、お土産屋さんを見たり、食べたり飲んだりして、夕方を待つ。ライトアップされた藤は、また昼間とは違う美しさ。

 

大満足で19時過ぎに退園。帰りは小山駅で乗り換えて上野東京ラインに乗ったのに、事故(なんと地元駅の踏切)の影響で上野止まりにになってしまったが、問題なく他線に乗り換えて無事に帰宅。

 

よく歩いた!

 

今日はGW前の平日だったが、園内はかなり人が多くて、飲食店はほぼ満席の状況だったので、休みの日とか、すごいんだろうな。でも花は見る時が限られるから、平日に雨にも降られずに満開の藤を見られて幸運だった。

来園者は外国の方がすごく多くて、どこかで紹介されているのかもしれない。みんなお洒落をして映え写真を撮っていたのが印象的。

園内の色々なサービスからはスタッフの方たちの盛り立てようとする気持ちが伝わってきて、とても満足度が高く、機会があれば行ったほうがいいよと、人に薦めたくなるレベルであった。